■マカヌード■ 【デュークオブデュボン カフェ】 ドミニカ産
立ち上がりからナッツ系&ウッド系の芳香。乾いた感じがドミニカらしい。
鼻腔を通るコクはスパイシーだが、喉や舌にぴりぴり来るような辛さではない。
なんだろう、プライベートストックに高級感を出した感じだろうか(やや失礼)。
味や香りが似ているわけではないんだけど、煙の舌触りや鼻の奥に香るコクがPSっぽい。
このあたりのクラスにおけるドミニカ産の個性なのかも。
中盤からコクが増してくる。やはり辛さは無い。
ここまで来ると、さすがに舌触りに酸味とやや濃い目のニコチンを感じる。
吸い始めからが物足りなく感じていた方には嬉しいのではなかろうかと。
このあたりで“ボリューム感”にも1ポイントプラス。
ラベルのあったあたりの中ごろまで、つまりかなりギリギリまで吸う。
終盤は僅かに苦味が来る。しかし強くはない。爽やかな酸味を残したまま終了。
美味しい。味わいは確かに薄いけれども、独特の乾いたコクを
楽しめるのなら十分にあり。爽やかで吸いやすく、薄味だけど香りとコクはしっかりある。
でも疲れるような強烈さでは無く…、と書くと中途半端な印象もありそうですが、
低リスクで平均的に楽しめるオールラウンダーとも言える。
少なくとも自分はそう捕らえている。品質が安定しているのも功を奏しているのだと思う。
なにより吸い易くてコクがあるのは嬉しい。いくら美味しくて安価でも
ホヤ・デ・ニカラグアを紙巻のごとく吸えるタフガイはそうは居ないだろうし、
そういった意味では「ベストよりベターを最優先した良品」だと思う。
熟成による劇的な変化は期待できそうに無いけど、デイリーとして考えたら
ちょうど良い味と価格(国内価格750円)なので、箱買いストックもありなんじゃないでしょうか。
以上、ドミニカ産の魅力をたっぷり味わえる品でした。ごちそうさま。