■ ダビドフ プリメロス 缶入り6本 ■ ドミニカ産:6000\ ★★★★★
プリトスサイズ缶入りの6本で6000千円。なので一本1000円である。ひい。まろやかに感じるけど以外にもフルボディ。他のダビドフナンバーズより少々濃い目。牧草系の香りで強すぎず軽すぎずのバランス。一瞬、荒味かと思うような味があるが、すぐに程よいスパイシーさと気付く。すべてにおいてギリギリのバランスで保っているイメージ。煙を吐く度に若草系とも樹木系とも言える、独特のクリーミーさがあって美味しい。
若草やフローラル系の香りとなると、極端な植物系の味と思う人もいるかも知れないが、しかし味の奥に上品なコクがしっかりあるのだ。このバランスがなんとも言えず心地良い。分かりやすい味があるわけでもなく、強いコクがあるわけでもないのに、凄いバランスで味を保っている。ショートフィラーでこの味が出せているからこそなのだろう。後半は樹木系の味が強くなり、同時に蜂蜜系のコクも出るので大変なクリーミーさで、同時に前半にあった鼻腔をくすぐる若草系の香りも十分生き残っている。まるで木に囲まれながら甘い樹液をすすっている様な感覚、と言えばロマンチックに「蝶」と表現するだろうが、樹木系のコクがるので「樹液を啜るカブトムシ気分」と言っておこう。
樹木系&フローラルの香りとクリーミーさが高まりつつ、終了。最後はワインコルクか、ブランデーのオーク樽に囲まれているような素敵な喫煙感だった。味だけでいえば最高品質のショートフィラーである事は間違いない。しかしこのサイズで1本1000円という値段。カブトムシ気分を味わう為に6000円出せるか否か。ダビドフのショートサイズなら1600円のエンクレアクトを買ったほうが良いのかもしれない。あちらも短いが、ある程度の太さがあるので満足度も高い。